「犬は家族」その本当の意味🌸
- Kanari Mai

- 3月16日
- 読了時間: 3分
お読みくださりありがとうございます🐾
今回は少しだけ真面目な内容を書いてみようと思います🤭
一昔前まで犬業界でよく聞いた言葉「主従関係」「服従訓練」皆さんも1度は耳にしたことあるんじゃないでしょうか?
私はそういった関係性は犬は持ってないと考えています。
ここ10年ほどで犬に関しての研究が進み論文なども数多く出るようになりました。その中でも多くの研究者たちが「犬と人の関係性」について論文を取り上げております。
様々な研究の結果を読んでいると研究方法が人間の子どもに対して行う内容とほぼ同様のものを行っていたりするんです。
これは保育職に携わっていた私からしてとても興味深いものばかりです。
その研究の1つは、「犬は見知らぬ人と直面した時、飼い主の反応を参照する」という研究です。https://knowledge.kairosdog.info/doi-org-10-1016-j-anbehav-2016-01-004-2/
----------------------
方法:飼い主が見知らぬ人に「近づく」「じっとしている」「退く」の3パターンを行い比較
結果:「退いた」場合は「近づく」と比較した場合、見知らぬ人を見るまでの時間が著しく早く、接触までにも著しく時間がかかった
----------------------
これは乳幼児同様の研究結果であることがわかっています。
この研究以外にも、「愛着を評価する研究」では飼い主が同席する時といない時とで見知らぬ人と遊ぶ(関わる)時間の長さを調べるなどを行っております。こちらの研究も乳幼児同様、「飼い主不在時に見知らぬ人と関わる時間が低下する」と結果が出ておりました。
それらを総合して考えるに、飼い主と犬の関係は「主従関係」ではなく「家族的な関係」と言われるようになってきているようです🌸
そもそも主従関係と言われるようになった理由の1つは1940年代の動物園のオオカミの観察から基づく「アルファー理論」についての論文からです。しかし、この論文には不足があり自然界のオオカミでは起こり得ないと後に言われました。
しかしながら、現代になっても犬との関係に関してはまだまだ「犬の上に立ちなさい」「なめられないように」などといった表現が飛び交っています。
もちろん異論を唱える人も増えてきていますが…
私自身犬と生活をしていて本当に犬は飼い主をよく見ているなと感じます。
犬は飼い主をただのアルファー(支配者)と思っているわけではなく、もっと深く飼い主と関係を築いている。
そう考えると、「犬は家族」その言葉の真意はもっと深いものだと思っています♡
目の前の愛犬がより一層愛おしくなりますね♡

ドッグトレーナー/ドッグエンターテイナー
金成 舞(Kanari Mai)
パートナードッグ:ステップ(ボーダーコリー 3歳 ♂)
ララ(ボーダーコリー 7歳 ♀)
資格:幼稚園教諭二種免許・保育士資格
愛玩動物飼養管理士2級
Wiz.dog Academy(現WIZ-DOG ACADEMY)修了
株式会社WIZ-DOG WIZ-DOG認定ドッグトレーナー
賞歴:(株)WIZ-DOG主催2024春関東ドッグダンス競技会スーパークラス準優勝
オンラインレッスンご新規様受付中
しつけのご相談・レッスンについてご不安がある方もお気軽にお問い合わせください



コメント